適正処理推進の為には、排出場所での分別が重要となります。排出場所で分別がなされた廃棄物は、混合された廃棄物よりも処理ルートがシンプルになる為、一般的に不正ルートへ流れる可能性が小さくなると言われています。 |
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【分別管理の手順】
1.現状把握
a. 分別管理の実施にあたっては、廃棄物の流れを把握する事から始めます。全社統一の調査フォームを作成し各排出事業場調査を実施します。
<把握すべき項目>
排出状況 |
処理・リサイクル状況 |
自社内の情報 |
社外からの情報 |
排出場所 |
廃棄物毎の処理・リサイクル方法 |
廃棄物の種類 |
廃棄物毎の委託業者 |
排出量 |
リサイクルに必要な分別(分類)レベル |
保管容器 |
1回当りの最少委託量 |
排出頻度 |
委託業者の引取頻度 |
現状の分別(分類) |
委託業者の回収形態(バラ積、コンテナ積等) |
一時保管から保管場所迄の流れ |
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b. a.で把握した情報を基に、各排出事業場毎の情報をとりまとめ、分別ルール作成の基礎資料とします。
2.分別ルールの策定、分別基準の確定
a. 排出している廃棄物をおおまかに分類し、各排出事業場の処理・リサイクル状況の情報を基にさらに分類を細分化します。
<分別基準例>
全社統一の分別区分 A排出事業場の分別区分
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分類1 |
分類2 |
処理方法 |
廃油 |
A廃油 |
焼却 |
B廃油 |
サーマルリサイクル |
C廃油 |
マテリアルリサイクル |
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b. 分別に関する留意事項
リサイクルや処分に必要な分別レベルに基づき、分別の際に留意すべき事項を明確にします。
c. 分別保管
分別基準及び事業所内の一時保管から最終保管場所への移動経路、移動頻度、一時保管場での排出量、最終保管場所最大保管量を総合的に考慮し、分別保管場所の位置、構造、スペース、容器を決定します。
d. 委託業者とのルール
分別基準、留意事項、分別保管の大まかなルールが決まった段階で、収集・運搬業者、処分業者と協議し、その内容で運用上問題がないか確認し、以下のような項目の詳細を取り決めます。
・1回あたりの収集量
・収集頻度
・積込方法
・マニフェストへの委託量の記載方法
・回収依頼方法
・運搬車両の車種(大きさ、荷台形状)
・最終保管場所までの事業所内の運行経路 |
3.分類表示
分別保管場所毎に分別する人の視点に立った分かり易い分別表示を行います。
<表示事例>
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